大阪府立四條畷高等学校様のご依頼品
大阪府立四條畷高等学校からのご依頼で卒業生の寄贈品のホールクロックが第二室戸台風の時に倒れ、水に浸かり時計本体も時計が収まっている外の箱部分も壊れてしまったものを修理しました。四條畷高等学校から時計の修理のご依頼が,有限会社 大阪中央時計修理センター様にあり大阪中央時計修理センター様から当社に外の箱の修理の依頼がありました。お引き取りにお伺いすると想像以上に大きく高さ247cmある大きなものでした。
前のガラス戸の鍵がかかっており開錠しなければ修理できないので鍵屋さんに開錠してもらうことから始まりました。(合鍵センターアマノ様には大変お世話になりこの場をお借りしてお礼申し上げます。)
お預かりすると表面の仕上げがただ着色して仕上げてあるだけでなく木の導管にトノコを埋め、木目が浮き上がるように見える様な仕上げをしてありました。
一度仕上げをした状態の木の導管にトノコ等を埋める為には導管に埋まっているものが無くなるまでペーパーで削らなくてはなりません。この作業が手間のかかる大変な作業でした。
上部飾り部分の欠け
欠けた部分を平らにする
別の木を接着
ペーパー等で磨き形を整える
完成
紛失した飾り部分の修理
紛失した部分の制作
荒削り状態
ペーパーで形を整える
完成
上部時計の収まっている部分のガラス戸枠
預かって帰るときは何とか形に成っていたのですが、台風で倒れたときに折れてバラバラになったので誰かが接着したのでしょう。
接着剤がこってり入っていましたが蝶番を外す際に持ちこたえられずにバラバラになってしまいました。
接着後4カ所の角部分が折れていました。補強もしてあります。
接着後の全体
接着後 塗装後
接着後 塗装後
接着後 塗装後
接着後 塗装後
修理後の上部ガラス戸枠
ペーパーを掛ける前
ペーパー掛け途中段階
まだ導管の中のトノコがかなり残っています。
かなり導管の中の白い部分が無くなりました
ペーパー掛け完了
細かい彫りや細工のある部分は木目を浮き立たせる仕上げをする関係でペーパー掛け出来ないところがありました。
この後塗装に入ります。
木目を浮き立たせるように加工
修理後の全体
後ろに写っている車は高さ198cmです。台車に載っていますし、車より手前に置いて写真を撮ったのでより一層大きく見えてはいますが、このホールクロックがいかに大きなものかわかっていただけると思います。
修理後の時計
文字盤も洗われたので綺麗になっていました。時計の心臓部は部品等がもう今では無いのでしかたなく電波時計を組み合わされたようです。文字盤と機械が合わない等々問題があり大変苦労されたとのお話でした。
学校への設置
先生方お手伝い頂いたりいろいろお世話になりありがとうございました。
・時計を修理された時計屋さん
有限会社 大阪中央時計修理センター様
大阪市中央区南船場2丁目6番8号 ニシズカビル4F
TEL 06-6264-1537
・ガラス戸の鍵を開錠していただいた鍵屋さん
合鍵センターアマノ様
大阪市東成区神路1-1-15
TEL 06-6974-4169