京都市Sさんのご依頼品
この香炉台はお預かりした時、写真のように紐で縛っておかなければバラバラになってしまう様な状態でした。
それに足の先の部分が折れて欠けてしまっていました。
今回の工程説明ではペーパー掛け・色付け・うるし塗りの写真なども入れてみました。
まず分解し、残っている接着剤を取り除きます。
足の端が割れて欠けてしまっていました。
欠けた部分を修復し易くするために削って形を整えます。
同じ紫檀の材料を選び整えた形に合うように材料を切ります。
形を整えた紫檀の材料を接着し、その後のこぎりで形を整えます。
ヤスリ・ペーパーで形を整えます。
完成した状態
板の部分を先にペーパーを掛け天板部分、まんじ台(下の台)を組み立てる。
天板、まんじ台の接着剤が乾くと全体を一気に組み上げる。
粗い紙ペーパーから細かい紙ペーパー、そしてもっと細かい耐水ペーパーを掛けす。使用したペーパーは、紙ペーパー120・240・320番 耐水ペーパー400・600・1000番
ペーパー掛けが終わった状態。
次に着色に入ります。専用の染料(今回は茶・紫を使用)茶を塗って拭き取り、紫を塗って又拭き取ります。
着色前
茶を拭き取り乾燥
紫を拭き取る
乾燥させて着色完成
最後にうるしを塗ります。うるしは塗って拭き取った後トノコで磨きます。
今回は3回塗りました。材料が良く、丁寧に磨けばうるしを塗る回数は減ります。でも、最低3回は塗ります。
うるしを塗ってトノコを降りかける。
トノコで磨く。