箪笥の引き出し

先日お客様から桐箪笥の洗いではないのですが・・・と問い合わせが入りました。
よく聞いてみると、引き出しの底の板が外れて引き出しの出し入れが出来なくなっているとのことでした。
お伺いすると結構上等な桐箪笥でしたが、引き出しの中には着物などが目一杯入っており、
着物の重みだけでも結構あるなと思われる状態でした。
修理完了後、お客様には引き出し1段に入れる着物の枚数に気をつけていただく様にお話ししました。

桐たんすの洗いや婚礼箪笥修理や家具の修理などでかなりの件数お家にお伺いし
箪笥の引き出しの中を見せていただくことがありましたが、
結構着物が引き出しいっぱいに入っている箪笥を見かけることがありました。
その度にあまり入れすぎるとダメですよとお話しさせてもらいました。

ついつい入るので沢山の枚数を入れてしまうものですがご注意ください。
引き出しの底が抜けるだけでなく場合によっては箪笥自体が変形したり歪んでくる原因になります。

桐箪笥の設置場所や保管

最近続けてご依頼頂いているのがクーラーからの水漏れで桐だんすにシミが入った、リフォームの際桐箪笥に汚れた布を掛けていた為桐箪笥が汚れたといった理由による洗いのご依頼です。桐箪笥の設置場所は高温多湿の部屋や直射日光の当たる場所は勿論、クーラーなどのエアコンの真下も避けていただいた方がいいです。桐たんすなど大きな家具は一度設置するとそんなに再々動かすものではありません。長い間のうちにエアコンが壊れ水漏れを起こす可能性がありますのでエアコン等の下には桐だんすはおかれない方がいいです。
又、リフォームや引越しなどで桐箪笥を動かされたり別の場所に一時的に保管されたりの場合、桐箪笥は傷がつきやすく汚れがつきやすい事にご注意ください。引越し屋さんや桐たんすを動かして頂く方に桐箪笥は汚れ易く、汗や水気でシミができ、簡単に傷がつくことを一言言って頂く方が良いかもしれません。

桐たんすや家具のカビ・カビ臭

今年の様に寒い年は室内と室外の温度差で壁面が結露し、その為カビが発生する事が非常に多くなります。
先日、お客様から桐たんすの裏や内部にカビが生えている様で
桐たんすの中がカビ臭くなってしまっているので何とかして欲しいとのご相談を受けました。

カビ自体もそうなのですが、カビ臭い匂いを取り去るのは非常に困難な事です。
1戸建はまだましなのですが、マンションは機密性が高く結露しやすくカビが発生しやすいです。
何とかして欲しいとの事でしたので、いろいろ調べてみました。

カビが繁殖するのに必要な条件は温度・湿度・養分の様で
20度〜30度で、水分が多く、ほこりなどがカビの養分になるので
この条件が揃うとカビが発生する様です。

北向きの壁側に大きなたんすを壁にピッタリつけて置いてある場所などは
(箪笥の裏は中々掃除ができないのでほこりは溜まります)条件バッチリの場所ですよね!
北向きに壁側にはたんすなどは置かない方が良いです。

たんすの裏などはどうしても空気の動きがなく、湿度も高くなり、ほこりも溜まります。
以前にも書かせて頂いたのですが、たんすの裏は壁との隙間を少し空けて、
出来るだけ換気を良くし、たんすの裏に向けて扇風機などで風を送って換気すると
カビの発生は少なくなります。

もしカビが発生したらなるべく綺麗にカビを掃除する事が第一です。
カビ取り剤を使うのが早いのでしょうが、カビ取り剤を使えない様な場所は
重曹を使うと良いです。
重曹と酢を混ぜた液で拭くと良いです。
タオルにエタノールを染み込ませ軽く拭き取ると、カビを除去し消臭・除菌の効果もあります。
重曹にも消臭効果があるので、重曹を水に溶かしその液を吹き付けると良いです。
桐たんすの様に水をかけられないものは重曹を容器に入れて置いておくと匂いが消えてゆく様です。

ただカビの匂いは一度拭いたり掃除したりだけでは完全に消える事はありません。
何度かやりましたが、カビを掃除して匂いがなしなくったなあと思っても少し引き出しや
扉を閉めておくとカビに匂いがします。
何度か消臭の作業を繰り返さないとダメですね。

重曹を容器に入れて置いておくとそのままで大丈夫ですが、
ずっとそのままとゆうわけにはいきません。
時々重曹を入れ換えてください。

重曹以外に備長炭を置く事もいいのですが、ヒノキのチップを袋に入れて置いて置くと
ヒノキのいい匂いがカビの匂いを消してくれます。
ただこれもずっと置きっ放しではヒノキの匂いも少なくなってゆくので
これも時々は入れ換えが必要です。

カビは一度生えると後が大変ですので、温度、湿度、ほこりにご注意ください。

書棚の修理/部材作り

お預かりした書棚の修理に取り掛かったのですが部材がないことに今更気がつき
これは作らなくては仕方ないなーと思い手作りしました。

不足している部材はこれです。
何本か不足しているので長めの物を作ることにしました。

こんな感じで使われています。

制作途中

ここから色々修正して完成。

結構時間がかかりました。これから本格的な修理にかかります。

引き出しつまみの製作

引き出しつまみの製作

大阪市のY様からの家具修理のご依頼で整理箪笥の引き出しのつまみをなくしてしまったのでなんとかしてほしいとのことで
1個だったので削り出して手作りしました。

よくわかる様に手前に置いてみました。

塗装をして完成です。
手前の方が新たに作った引き出しのつまみです。

家具修理ー椅子の修理で・・・

家具修理ー椅子の修理で・・・

椅子の修理のご依頼があり修理させて頂きました。
かなりバラバラになっている椅子でした。
ご自分で接着剤を使って直された様ですがやはり外れて来たのでしょう、
最後はガムテープなどでぐるぐる巻きにしておられました。

かなりの確率で家具が壊れた場合、特に椅子の脚が外れたとか、部材が外れたとか、
部材が折れてしまったとかの場合でもホームセンターへ行けばいろんな種類の接着剤を売っているので
ホームセンターで接着剤を買って接着されることが多いです。
また最近はエポキシ系の強力な接着剤などもありますのでその強力な接着剤で接着されるのですが
折れた部分の断面同士または接着されれい部分の断面同士のがきちっと合った状態で接着されていれば良いのですが
角度が違って接着面同士が合わない状態で接着されていることが多いので簡単にまた外れてしまう結果となるのです。

そんな接着剤がこってりついて壊れてしまっているものなどもお預かりすることが少なくないです。

今回お預かりしました椅子もそんな感じでした。

補強の部材ですがこのまま接着してもすぐに壊れてしまうので、接着剤を全て剥がしてしまいます。

ナイフ等でできるだけ綺麗にします

接着剤を綺麗に取って接着面の角度を合わすと

東南アジア製の手作り感満載の椅子でしたので部材の角度も微妙で直線的なところがない様なものでした。

これを綺麗にして

この様に木の面同士をきっちりと接着剤で接着してやらなければすぐに外れてしまう原因になりますし、
今回の様にあまりにこってりとした接着剤がついていると接着剤を剥がすだけで結構な時間が必要になり
その分の金額がどうしても必要になって来ます。

ご自分で修理される場合は強力な接着剤ではなく木工用ボンド(白いボンド)くらいで接着する様にしてください。
木工用ボンドはお湯や水に漬けると比較的簡単に剥がれますので再修理する場合でも接着剤を剥がす時間も少なくて済みます。
また強力な接着剤を使っておられますと修理の際接着剤を剥がすのと同時にどうしても木を削ってしまうことになります。
そうなると接着角度が狂ってしまいしっかりと接着できない原因になりますのでご注意ください。