中央区 Y様よりのご依頼品
桐たんすの和だんすと洋服だんすの洗いのご依頼を頂きました。
洋服だんすの方は通常の桐たんすの洗いのご依頼だったのですが、和だんすのほうは上段、中段、下段の3分割になるのですが
上段と下段を重ねて1つのタンスとして使い、中段は別にチェスト的に使いたいというご要望で、仕上げは通常の桐たんすの洗いをして
との粉仕上げをするのではなく、鏡面仕上げにして欲しいとのご依頼でした。
和だんすも洋服だんすも猫の爪痕が結構あり通常の桐たんすの洗いとの粉仕上げの場合もそうでしたが爪痕が残ってしまうので大変です。
鏡面仕上げのするには桐の木目(導管)や猫の引っ掻き傷を全て埋めて綺麗に慣らす必要がありその作業から始まりました。
勿論、一度綺麗に桐たんすを洗い、表面を一度削ってからです。
木目等を埋めてもう一度綺麗に慣らす作業中
猫の傷跡も埋めています。
この後は着色、下地塗装をしました。
この後仕上げ塗装をし、塗膜用のペーパーを掛け、最終は3000番のペーパーまで掛けてゆきます。
ペーパー掛け後はコンパウンドでバフ磨きをしてゆきます。
写真は一番荒いコンパウンドで磨いた状態です。これでも結構艶が出ています。
このコンパウンドも3段階ほどの細かさのものを使い磨き上げてゆきます。
完成品(中段)
開き戸にお客様が蒔絵を依頼されて入れてもらわれとても感じ良くなっています。
入れてもらわれた蒔絵部分の写真です。
完成品(上段と下段を重ねたもの)
引き出し、引き違い戸はオープン仕上げにして桐たんすの雰囲気を残しております。
作業の初めのうちは結構楽しく作業させてもらっていましたが、だんだんと完成に近ずくにつれ
ちょっとでも何かで擦れたりすると細かい傷が入ってしまうのでとても気を使いました。
納品の際も柔らかい薄い紙で包み、プチプチで巻き、布団を当て、運ぶ際の手袋も白の傷が入りにくいもので運ばせて頂きました。
お客様には凄く綺麗仕上がって良くなったと喜んで頂きました。
桐たんすを鏡面仕上げにするような事はあまりまいので、良い経験をさせて頂きました。
ありがとうございました。