古い道具であるのはわかったのですが、初めて見る品でしたので何というものかお伺いしたら「挟箱(はさみばこ)」と仰ったので持ち帰り調べて見ました。   挟箱とは近世、武家の公用の外出に際して道中必要な調度装身具、着替えの衣装を納めて棒を通して従者にかつがせた箱とありました。 下の絵の様にして使った様です(絵は広辞苑無料検索の中のものを使わせて頂きました)

修理前の状態漆塗り仕上げをしてある様ですが色の剥げてしまっている部分や割れ傷がありました。 物を入れて実用的に使いたいので気楽に使えてお手入れに気を遣わないように仕上げて欲しいとの事でしたので、ウレタン塗装仕上げさせていただく事になりました。 金具は真鍮製の良いものでしたのでメッキ仕上げさせていただくことになりました。

修理、塗り直し後

中の落としも綺麗に塗らせて頂いおております。

この淵の金の感じを出すのが難しかったです。

勿論中も綺麗に掃除して軽くペーパー掛けしております。

綺麗になって使いやすくなったと喜んで頂きました。  ありがとうございました。