修理前の状態です。色や艶も褪せてしまい、部材が外れてしまっていたり、ほとんどの板（天板、棚板、戸板、側面板等）が乾燥により縮んでしまっていました。
一度全て分解して縮んでしまった板を継ぎ足してから割れや傷を修理、全てペーパー掛け、再着色、拭き売りし仕上げ致しました。
一度全て分解（分解した板の写真撮り忘れました）
これは戸板ですが、他の板も全て同じ様に縮んだ分継ぎ足しました。
全ての部材の割れや傷の修理後ペーパー掛けしました。
この段階では粗削りですが、この後目の細かいペーパーまで何段階も磨き上げます。拭きうるし仕上げの場合は生地をよく磨き込むことが大切になります。
着色後うるしを塗り磨き上げてゆきます。
うるし塗り
磨き上げ
うるしを塗り磨き込んだ後の状態
この後組み上げて接着してゆきます
接着後組手部分の修正をし、全体に最後の漆を塗ってうるし塗りは終了です。
引き出しや、扉を取り付けて完成です。
綺麗になった、依頼してよかったととても喜んで頂きました。
ありがとうございました。
細かい修理工程は修理ブログにUPしております。 修理ブログへ